さて、個人的に12月と言うと文庫を中心にあまり面白い本が出ない・・・という印象なんですが、今月は豊作!でした。
目玉は文庫ではないですが、コレでしょう。
牧浩之 「山と河が僕の仕事場」 (フライの雑誌社)
川崎生まれの都会っ子が宮崎県高原町へIターン移住。いつのまにか「釣りと狩りを仕事にする人」になっていた。
この帯タタキだけで十分魅力的ですね。同じ移住者で自然を好むワタシにとっては愉しみ過ぎる一冊です。
「フライの雑誌」社は釣りとは関係なくても面白い書籍が多いですね。
あとはcoldmountainstudyの定番作家、大御所ばかりです。
玉村豊男 「隠居志願」 (新潮文庫)
同じ東信州に住む「ヴィラデスト」の玉村さん。自らのキャリア、晩年の愉しみ方を綴るエッセイ集。最近の玉村は”老い”を愉しむ感じが強いですね。そんな視線で信州での暮らしを見るとどんな感じなのか?これも個人的に愉しみです。
池澤夏樹 「双頭の船」 (新潮文庫)
東日本大震災については多くの本・記事を発表している池澤。これも震災モチーフの小説。
夢枕獏 「ヒマラヤ漂流 -「神々の山嶺」へ-」 (角川文庫)
これは映画化にあわせて・・・でしょうね。いかにも角川らしい。(笑)でもそんなこと関係ないですね。ヒマラヤの美しい自然とそれに対する獏さんの想い。それだけで十分です。
松浦弥太郎 「おいしいおにぎりが作れるならば。」 (集英社文庫)
松浦、「暮しの手帳」編集長時代のエッセイ集。(現在は何故かクックパッド勤務・・・。)これは穏やかな、ココロの解毒剤ですね。松浦とは嗜好が全然異なるのですが、彼の考え方は好きです。
そして、ですよ。
沢木耕太郎 「キャパの十字架」 (文春文庫)
最近の作品は文庫化早いですねー!(笑)
語りつくされた感のある沢木の”キャパ論”にどんな要素が加わっているのか?それとも今までの”キャパ論”にケリをつけるまとめの一冊なのか?
いずれ、どれも読むのが愉しみなものばかり。
いい冬休みが過ごせそうです。
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